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2017.12.24
キッチンのリフォームをするときには、メーカーから発売されている「システムキッチン」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
システムキッチンを取り入れるリフォームが一般的に知られている方法ですが、それ以外にもオリジナルのキッチンが作れる「造作キッチン(オーダーキッチン)」というキッチンの作り方もあります。
「なんとなく知っているようで知らない…」、そんな思いのままリフォームを始めるとせっかくのリフォームが失敗するかもしれません。
そこで、一般的に知られているシステムキッチン、そしてオーダーしながら作りあげていく造作キッチンについて、それぞれの特徴やメリット、デメリットを紹介していきたいと思います。
予算やライフスタイルなども総合的に検討し、後悔のないキッチンリフォームをしていきましょう。
システムキッチンは、調理に必要な「シンク、調理スペース、コンロ、収納部分」などすべて繋がって一体になっているもの。
多くの家庭で取り入れられているタイプのキッチンではないでしょうか。
今や「キッチンリフォーム=システムキッチン」が定番ですが、登場し始めたのは昭和40年代後半。
それ以前は、キッチンはリビングから離れた場所に孤立していることが多かったものです。
リビングは、単に調理する場所として考えられていた時代です。
しかし、現代ではリビングとキッチンは同じ空間にあることが多く、インテリア感も大事にされるようになってきました。
システムキッチンは各メーカーからカラー、デザイン、サイズなどバリエーションが豊富で、自然な流れでシステムキッチンを導入する人もいるかもしれません。
システムキッチンは、作っているメーカーのショールームで実際の使い心地が体験できます。
キッチンの高さや素材感、調理をするときの機能を現物で確認できるの実際に調理される方にとっては嬉しいポイントでしょう。
ホームページやカタログで見ているだけでは「使った感じがイメージできない」ので、実際に「目で見て、手で触ることができる」というのは嬉しいポイントです。
システムキッチンは、サイズごとに作られた既成のものを現地で組み立てて完成するスタイルです。
決められたパーツを組み立てていくだけなので、事前の現地確認ができていれば、特にトラブルもなくリフォームが進みます。
予定通りのスケジュールで工事が終わるでしょう。
忙しい毎日を過ごしていると家事に割く時間を少しでも減らしたくなりますよね。
キッチンの掃除の時間を短縮したい人も多いかと思います。
近頃のシステムキッチンは、家事の効率化に着目した商品開発がすすんでいます。
など、多くの工夫が施されたシステムキッチンが多いです。
楽なお手入れで見た目の綺麗さと清潔さもキープできるので、料理をする時間が楽しくなりそうですね。
さまざまなキッチンメーカーから、サイズ、素材、カラー、デザインの異なるものが多数発売されています。
標準的な機能だけを搭載したシンプルなタイプから、家事の時短に繋がるようなこだわりの機能が充実したタイプまでバリエーションが豊富。
など、たくさんの選択肢のなかから自分の理想とするキッチンを選ぶことができるのがメリットです。
さまざまなメーカーでシステムキッチンを販売しているので、どれを選べばよいか迷うかもしれません。
同じような価格帯でも、搭載している機能が違う場合もあります。
選択肢が多すぎるがゆえ、悩みの種になることも…。
価格だけでなく、機能面でも十分に特徴を理解して選ぶために、カタログだけでなくショールームに足を運んでみることをおすすめします。
デザインや価格だけでなんとなく選んで失敗するのが「サイズ」です。
キッチンを主に使う人の身長に合っていないサイズを選ぶと、使いにくくて体の負担になることもあります。
また、「大きな方がいいだろう」と家の間取りをあまり考えずに大きなものを選ぶと、スペースが狭くなってキッチン周りを歩くときに動きづらく効率が悪くなるパターンもあるでしょう。
システムキッチン本体に注目するだけでなく、導入した際の周辺の通路幅なども考えながらサイズ選びは慎重にすることが大事です。
既成品のシステムキッチンに対し、造作キッチンは「手作り」のキッチン。
「こんなキッチンが欲しい」という希望を形にしてくれるオリジナリティ溢れるスタイルです。
オーダーメイドで作り上げていくので「オーダーキッチン」とも言われています。
システムキッチンと比べると費用は高くなりますが、予算に余裕があれば検討してみてもいいかもしれません。
個性を重視したこだわりの強い人におすすめのキッチンです。
近年、キッチンはダイニングやリビングと一体化して「部屋の一部」となっていることがほとんど。
造作キッチンなら、リビングの雰囲気に合せたお洒落なものを作ることができます。
システムキッチンのように規格が決まっていないので、間取りに合わせた大きさにもでき、限られたスペースも有効活用できるでしょう。
また、水栓金具や調理台の素材、収納の扉など部材のひとつひとつを決めていくのも楽しみのひとつです。
など、システムキッチンではできない雰囲気が作りだせるのが魅力ですね。
見た目だけでなく、シンクの深さや大きさ、収納部分など使う人の家事動線にも合った設計ができるなどプランニングの幅が大きいです。
自分の理想を叶えた「一点もの」のキッチンが完成します。
ひとつひとつを手作りにするメリットの反面、工事にかかる時間が長いのがデメリット。
など、工事前の打ち合わせから完成までの期間が長くなってしまいます。
また、すべてが思い通りにならないこともあります。
現場の状況によっては、希望が叶わないケースもあるので、事前の綿密な打ち合わせが重要になります。
造作キッチンは出来上がるまで、その完成品を見ることができません。
「お楽しみ」としてワクワクした気持ちでいられるかもしれませんが、事前に確認できないので「思っていたのと違った」と感じる可能性があります。
図面だけではイメージが膨らまないので、部材や素材のサンプル品を確認したい旨をリフォーム業者に相談してみるといいでしょう。
システムキッチンと造作キッチンの違いについて紹介しました。
どちらにもメリットもあれば、デメリットもあります。
メリットばかりに注目してしまいがちですが、失敗のないキッチンリフォームをするためにはデメリットもきちんと知っておくようにしましょう。
キッチンは見た目の雰囲気以外にも、作業のしやすさやお手入れの簡単さなどの内面的なところも重要です。
どんなキッチンにしたいかというイメージについて家族で話し合い、後悔しないキッチンリフォームをしたいものですね。