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2017.12.22
浴室は毎日のように使う水回り。
劣化していることに気づいていても「ちょっとした不満なら我慢しよう」とリフォームするタイミングを逃してしまっているケースもあるかもしれません。
でも、リフォームサインを見過ごし我慢して使い続けると劣化が進み、結果的に大きな工事になってしまうこともあるのです。
そこで、リフォームするべきベストタイミングはどんなサインが表れたときか?
また、浴槽のタイプや素材なども交え、リフォーム時に知っておきたいポイントについて紹介していきます。
リフォームを検討する前に気になるのがお風呂の寿命ではないでしょうか。
リフォームする目安として知りたくなるのは当然のことですよね。
一般的には、お風呂は20年前後使うことができると言われています。
ただ、これについては「状況によって異なる」という点に注意しなければなりません。
お風呂は毎日のように水を使う場所ですが、「水」を使うことで細かなところから水が浸入し、浴室は見えない部分までも劣化が進んでいっているのです。
しかも、各家庭の浴室の使い方は同じではありません。家族が多かったり、使う頻度が高かったりする家庭は劣化が早くなるでしょう。
逆に、家族が少ない、毎日浴室を使わないという家もありますが、同じ年数を使ってもこちらは劣化の進みが遅いかもしれません。
このように使い方の状況はそれぞれ異なり、使い方によっては30年も使えるケースもあります。
お風呂のなかに、次のような症状は見られませんか?
慣れてしまって見過ごしてしまうかもしれませんが、気になったらリフォームサインです。
水回り独特の悩みとして「カビ」があげられます。
いつも水を使うお風呂は、カビの大好物の場所。適切な掃除をすれば綺麗が持続しますが、お手入れをさぼるのが習慣になると最終的に頑固なカビを作りだすことに繋がります。
また、壁や床にひび割れが見られると水分が住まいの木部にまで侵入するもとになります。
上記のような症状が見られると目に見えない部分にまで劣化が及んでいるケースなので、リフォームを考えた方がいいかもしれません。
目に見える劣化以外に、お風呂にちょっとした不満を持っている人もいるでしょう。
例えば「冬に寒い」「滑って危ない」というもの。
最近では、お風呂と脱衣室、リビングとの温度差によるヒートショック現象のリスクを耳にすることが増えてきました。
寒すぎる浴室は「快適」と言えないだけではなく、危険な場所にもなってしまうのです。
さらに、お風呂が滑りやすいと、高齢者や子どもたちが危険なこともあります。
このようなリスクのある浴室なら、家族の安全のためにもリフォームタイミングと言えます。
浴槽の素材はさまざま。素材ごとに保温性や耐久性だけでなく、お手入れ方法や肌触りも変わってきます。
リフォームするときには、見た目のデザインだけでなく「素材」にも注目してみましょう。
どんな材質があるのかを紹介していきます。
ユニットバスの素材で主流になっているのが、ガラス繊維強化プラスチックのことを指す「FRP(エフアールピー)」です。
価格が安く抑えられることもあり、各メーカーから豊富なラインナップで販売されています。
FRPのメリットは「安い」という魅力がある一方、他の素材と比較すると汚れがつきやすいデメリットも存在します。
ただ、お手入れ次第では長持ちもしますし、多くの人に選ばれている素材とも言えます。
まるで大理石のように光沢があって上品な見た目が魅力の人工大理石も人気素材のひとつ。
なめらかな肌触りで汚れがつきにくくお手入れがしやすいメリットがあります。
ただ、天然の大理石とは違って衝撃には弱いデメリットもあります。なめらかさが特徴なので、お手入れ時には適した洗剤を使用するなどの注意も必要になります。
金属素材で耐久性が高いステンレス。浴槽に溜めたお湯も温かさをキープするなど保温性も抜群というメリットがあります。
ただ、「ひんやり」とした金属感に抵抗があるという人には適していないかもしれませんね。
肌触りが優しいホーローは、浴槽に使われることが多い素材です。
保温性が高いという嬉しい魅力のほか、汚れがつきにくくお手入れもしやすいメリットも兼ね備えています。
カビが発生しにくい素材で、適切なお手入れをすれば清潔な状態をキープしやすいでしょう。
ただ、表面のガラス質は傷がつくと錆が発生することもあるので注意が必要です。
また、重みがある素材なので1階以外では設置が難しいデメリットもあります。
木製の浴槽というと「ヒノキ」をイメージする人も多いですよね。
「木」という優しい見た目が入浴中も心を和ませてくれます。
保温性も高く、そして肌触りも素晴らしい特徴があります。
また森林のなかにいるかのような香りがあり、リラックス空間にぴったりな素材で人気もあります。
ただ、品質によってはお手入れ状態の悪さにより、カビを発生させるリスクもあります。
カビの発生を抑えた加工済みのタイプもあるので、木製素材を選ぶときには品質選びには注意が必要です。
浴槽には、いくつかの形の違いがあり、それぞれの家庭に合ったものを選ぶのがオススメです。
最もポピュラーな形のストレートタイプは、深めの水深なのが特徴。
体を深めに入浴できるので、「肩まで浸かる派」の人に適したカタチの浴槽です。
長方形という本来の浴槽の一辺だけを斜めにデザインした形です。
体が入る部分の面積は広く、足元部分は細目に設計されています。
その分、洗い場が広くなりスペースがゆったりする特徴もあります。
一般的な浴槽のサイズよりもワイドになっていて、広め。
「子どもと一緒に入浴するのが楽しみ」という家庭にはオススメの浴槽のカタチです。
浴室内のコーナーに寄せるように設置されるコーナー浴槽。
台形の浴槽なので、洗い場を広く取れるメリットがあります。
アーチのような曲線を浴槽にほどこしたアーチ浴槽。
デザイン性のある浴室に変身するだけでなく、浴槽から出るときにアーチ部分を掴みやすくするメリットも兼ね備えています。
年配の方の入浴にも安心感があります。
文字通り「たまご」型のデザインのたまご浴槽は、優しいフォルムが浴室内の雰囲気を優しく見せてくれます。
お風呂のお湯で体も温めると同時に、心も温かなものにしてくれることでしょう。
お風呂のリフォームは、タイミングを逃さないうちにするのが理想です。
「そろそろリフォームした方がいいかな…」というサインが見られたら検討してみるようにしましょう。
そしてリフォームするなら浴槽の素材や形選びにもこだわりましょう。
「保温性が高いものがいい」「お手入れしやすいものがいい」という希望にあったものを選ぶためには、それぞれの特徴について理解するのも大事なことです。
浴槽の形にもいくつか種類があるので、家族のライフスタイルも考えながら最適なカタチ選びで心地良いバスタイムを実現してくださいね。