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2017.12.13
自宅のリフォームを検討する箇所として必ず上位に上がってくるキッチン。
調理をする場所だけに使い勝手をよくするのはもちろん、こだわりをもってリフォームをしたいですね。
とはいえどのように進めたらいいのか、どんな点に注意したらいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
今回は、キッチンのリフォームを進める際のポイントと注意点についてご紹介していきます。
ひと昔前はキッチンというと単なる調理スペースという位置づけでしたが、近頃は少し変化が見られます。
独立させて調理に集中したいというパターンもあれば、家族や来客と会話したり一緒に調理を楽しみたいというパターンもあり、実に多種多様です。
キッチンリフォームを考えはじめるとキッチンの形(L型/I型など)から話を始めるケースがよくあります。
しかしキッチンリフォームにおいて最初に考えなければいけないのは、
という所をまず掘り下げていくことです。
要望を掘り下げていくと、老朽化したキッチン本体や機器を交換するだけでいいのか、リビングダイニングも含めた空間全体をリニューアルする形になるのかが分かってきます。
つまり間仕切り壁を新たに設ける、逆に既存の間仕切り壁を撤去してリビングダイニングの内装工事をあわせて行うなどリフォーム工事の範囲が見えてきます。
動線とは、ある動作を始める点から終了する点までをつないだ一連の流れを線で表したものです。
キッチンの場合は調理に関する動線がいかにスムーズかによって、使い勝手の良し悪しが決まると言ってもいいでしょう。
これがキッチンにおける動線ですね。
キッチン本体のレイアウトはもちろんですが、冷蔵庫やお皿を収納している食器棚、配膳するテーブルとの位置関係によって動線が変わってきます。
また、調理をしながらパソコン作業をしたり子どもの世話をするといったライフスタイルであれば、それらの動作にかかわる動線のつながりも考えながらキッチンスペース全体のレイアウトを考えていくことが大切です。
一般的に、キッチンスペースに収納するアイテムは調理器具や食器、カトラリー類、食品や調味料などのストックなどかなりの数にのぼります。
これらを収納する際には納まるだけの広さ、キッチン内での動きに合わせて位置を考えることが重要です。
フライパンはコンロ下のキャビネットに、生ごみ用のビニール袋はシンク下のキャビネットに入れておけば使う時に最短距離で取り出せますね。
それぞれの作業を効率的に進めることができます。
キッチン内の収納計画を考える上で、大切なのについ見落としてしまいがちなのがゴミ箱置き場の確保です。
キッチンは必ず、そして一定量のゴミが出る場所ですから、ゴミ箱をどこに置くかは必ず検討しておかなければいけません。
キッチン横に勝手口があって裏庭やバルコニーにすぐゴミを出せる間取りであれば問題ありません。
しかし、そうでなければキッチンスペース内でゴミの日までゴミを管理しておくことになりますから、ゴミ箱の置き場所をキッチン内に確保することを忘れずに。
キッチンは毎日、そして一日に何度も使うスペースですから、
ライフスタイルや価値観に合ったキッチンを手にするにはリフォームは絶好の機会です。
ただし、キッチンリフォームを進める際に押さえておきたい注意点があります。
キッチンのあれこれを考えるステップは楽しいもの。
要望を形にしたいという思いから、いろんなメーカーの商品情報をネットやカタログ等で調べたくなるのは分かります。
しかし情報を集めるのは事前に要望を整理し、優先順位をつけた後です。
この順番を前後してはいけません。
なぜなら情報が増えて選択肢が多くなるほど何が必要なのかが分かりにくくなるからです。
実際、張り切って情報を集めたにもかかわらず何がベストなプランなのか判断できなくなって、結果的にリフォームをやめたというケースは実は珍しくありません。
契約しているハウスメーカーや工務店の意見も仰ぎながら、必要でないと思われるものは随時捨てていくようにすると話がスムーズに進みますよ。
最近のキッチンにはさまざまな機能がついています。
加熱機器や食器洗い機などの付属設備も多くの機能が標準装備されています。
せっかくリフォームするのだから機能がたくさんついたものにしたいというのは分かりますが、機能を過剰に重視するのはやめましょう。
その理由は主に2つあります。
まずひとつは、機能が増えるほど費用が上がってしまうためです。
たとえひとつのグレードアップがプラス数万円だったとしても、何ヶ所も積み重ねていくと最終的には大きな差額が出てしまいます。
もうひとつは、日常的に本当に必要な機能でなければすぐ使わなくなってしまう可能性が高いためです。
高機能の機種を選んだけれど結局いつも使う機能は標準的なものばかりだったというケースはよくあります。
費用をむやみに上げないためにも、必要な機能なのかをよく検討しましょう。
施工業者からキッチンのリフォームプランを提案される時は、図面やパースとともにカタログのイメージ写真で説明を受けることが多いです。
機能についてはこうした資料での説明でも無理なく把握できますが、サイズや色といった感覚的な面はこの方法ではほとんど把握できないと言っていいでしょう。
幅や奥行、高さなど、キッチン本体のサイズは使い勝手やキッチンスペースの開放感につながってきます。
扉やカウンター・キッチンパネルなどの色や質感は、キッチンはもちろん、オープンプランだと隣接するリビングダイニングとのインテリアバランスにも影響を与えます。
頻繁に使う場所だけに、見た目が好みに合っているかどうかは満足度につながります。
あまり軽視してはいけません。
大きく見た目や形などが変わる場合、既存設備が見える状況だけにリフォーム後のイメージがしにくいです。
新築よりもリフォームのほうが難しい点のひとつです。
そのプランを実際に採用してリフォーム工事をした時にどのような雰囲気になるのか、打ち合わせ段階でしっかりイメージしておくことが大切です。
もしショールームが行ける距離にあれば、プランに近いものでレイアウトや色や質感を確認しましょう。
最近のショールームは単に羅列展示をしているのではなく、LDKやDKといった空間展示をしてあります。
リフォーム後のイメージがとても分かりやすくなっていますから、打ち合わせ段階と発注前の少なくとも2回はショールームで確認しておきたいですね。
もしメーカーショールームが自宅近くにない場合は、扉やカウンターのサンプルを施工業者に取り寄せてもらいましょう。
サンプルは検討している数種類を比較できるよう複数取り寄せてもらい、サンプルを実際にキッチンに置いてみて光の反射や色み、質感などを見て触って確認しておくことをおすすめします。
家族全員が毎日使う場所であるキッチンのリフォームを成功させるには、今の生活に加えて数年後の生活までイメージしながら詳細を決めていくことです。
要望の優先順位をつけて、こだわる部分とこだわらない部分とを分けることが大切です。
より理想に近いキッチンを手にできるよう、これらのことを参考にしながら進めていってください。