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リフォームコラム

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2018.3.2

導入する前に知っておきたい基礎知識~「食洗機」のメリット・デメリット

料理好きな人にとって、家族や友人に美味しい料理を作るひとときは楽しいものですよね。

でも「調理しているときは楽しい!」という気持ちの反面、
使った食器を洗うのが面倒…とも感じるものではないでしょうか。

そんなマイナスな気持ちにさせる後片付けも「食洗機」があれば楽になるかもしれません。

ただ、「ちゃんと汚れが落ちるのかな?」「水道代がかかるんじゃない?」と不安点もありますよね。
導入時にはメリットだけでなく、デメリット部分もしっかり知っておくことが大事です。

それでは食洗機を導入する前に知っておきたい基礎知識について紹介していきます。

食器洗い乾燥機のメリット


それでは食洗機がもたらす嬉しいメリットについてです。

洗いものの時間が楽になる

食洗機を使えば、食器洗いのための時間を節約することができます。
家族の人数にもよりますが、後片付けには時間がかかるものですよね。

キッチンに立ったまま、人数分の食器を洗っている間は、他のことができません。
仕事と家事の両立など、忙しい日々を送っている人にはその時間が負担となり「早く洗い終えなきゃ」と洗い方が雑になるケースもあるでしょう。

でも食洗機があれば、家事の時短ができます。
その時間を他の家事の時間に充てたり、家族とゆったりした時間を過ごしたりすることだってできます。

高温で洗うので除菌ができる

除菌タイプの洗剤を使用して手洗いすれば安心感があるかもしれませんが、実はスポンジに付着している雑菌がひどくしっかり除菌できていないケースが多いようです。

しかし、食洗機なら濃度の高い洗浄液と高温のお湯のパワーが重なり、汚れを落としやすくなります。

洗いにくい汚れも自動で安心

食洗機の嬉しいところは、パワフルな水の力で手洗いするよりも「綺麗」に洗えることです。

手洗いで洗いにくいコップやザルなども細かい汚れもすっきりできます。

手に優しい

寒い冬になると水だけで洗うのは冷た過ぎて厳しいものですよね。

だからと言ってお湯を使うとガス代も気になるところ…。
また、洗剤による手荒れが気になる人も多いでしょう。

それを防ぐためにゴム手袋を使用してもいいですが、素手と比較すると正直洗いにくいですよね。

そんな「手の冷たさ」や「手荒れの不安」を一気に解消してくれるのが食器洗い乾燥機です。
綺麗な手をキープしたい人には、嬉しいメリットとなるでしょう。

水道量が少なくて済む

食洗機のイメージとして「水道代がかかるのでは?」という不安要素もあるかもしれません。
もしかして、それがネックとなって敬遠しているひともいるのではないでしょうか。

しかし、手洗いのときの水量と比較しても、実際には少しの水量で洗浄が可能です。
食洗機は庫内のなかで、少しの水で循環をさせながら食器を洗えるので「エコ」です。

使い方によっても差がありますが、一般的な食洗機の1回あたりの使用量は8~9リットル程度。
一方、手洗いだと80リットル近くもの水を使っているとも言われており、かなりの水が節約できます。

年間にすると数万円程度の水道量の節約もできる嬉しいメリットがあります。

デメリットは?


嬉しいメリットがある反面、デメリット部分もあります。

どの食器も洗えるわけではない

すべての食器をまかせたいところですが、材質によっては「食洗機NG」のものがあります。

高温で洗うため、耐熱性のないプラスチックは変形の恐れがあります。
水流に耐えられないような薄いガラス製のグラスなども要注意です。

大きいフライパンや鍋、どんぶりや深い皿など、形状的に入れづらいものも難しいです。
そのため食洗機に入らない食器については、手で洗うしかありません。

導入にはコストがかかる

新たに食洗機を導入するときには、食洗機の費用だけでなく専用の電気工事などのコストがかかります。

食洗機に入れる前にざっと汚れを落とさなくてはならない

食洗機に入れる前に、あらかじめ汚れを取り除かないと綺麗に落ちないことがあります。

カレーなど時間が経過すると固まりやすい汚れは、
そのまま入れても綺麗になりにくいためある程度の汚れを落とす作業も必要です。

「下洗いが面倒」「どうせだったら手洗いした方がいい」と否定的に感じる人もいるようです。

食洗機のタイプは2つある


食洗機には、「卓上型」と「ビルトイン型」があります。

卓上型の特徴

卓上型は、分岐水栓や排水のホースを取り付けるなどで設置が可能。

工事が簡単で賃貸物件などにも導入できる食洗機です。
キッチンカウンターの上に置くので、作業スペースが狭くなるというデメリットがあります。

ビルトイン型の特徴

食洗機付きのキッチンを丸ごと入れ替えるの?
と思うかもしれませんが、後付けでプラスすることもできます。

コストはかかるものの卓上型と比較すると
キッチンのスペースを取らずにすっきりした印象になるのがビルトイン型。

今のキッチンの下の収納部分を利用して食洗機を埋め込む後付けリフォームもできます。

ビルトイン型の食洗機の導入について


卓上型、そしてビルトイン型の食洗機…。

どちらを選ぶべきかは、

などを総合的に考えてみるべきでしょう。

ただ、空いているスペースがあるからと言って卓上型を選ぶと
「料理の作業スペースが狭くなった」となる可能性もあります。

見た目がスッキリできるビルトイン型の食洗機は、
容量的にも大きく一般的な家庭で出る食器量にも対応できるメリットがあります。

一戸建ての家庭でよく選択されている方法です。

それでは、ビルトイン型の食洗機の取付工事について紹介していきます。

ビルトイン型食洗機が導入できる条件とは?

一般的なキッチンのキャビネット部分を利用して組み込むことができます。

各住居のキッチン状況、どんな食洗機を導入するかによっても異なりますが、幅や奥行、高さなどの条件をクリアできていれば設置ができます。

目安として幅が42㎝以上、奥行が60㎝以上、高さが47㎝以上あれば取り付けができます。

どんな工事が必要?

卓上型の食洗機と比較すると設置に手間がかかるのがビルトイン型です。

卓上型ならDIYが趣味な方や手先が器用な人なら自分で設置できます。
しかし、ビルトイン型の食洗機を自分で工事するのは難しいものです。

ビルトイン型の食洗機はキッチンの下を解体し、収納を取り外して食洗機専用の電源工事が必要になります。
電気工事のほか、給排水管を接続しなければなりません。

卓上型のように単純にホースをつなぐだけではないので、専門的な工事内容になります。

リフォーム費用はどのくらい?

容量の大きさやメーカー、依頼する業者によってもコストは異なります。

標準的なグレードのもの、すでにコンセントがキッチン近くにあるなど、設置しやすい条件ならば価格的にはそれほど高額にならないかと思います。

機器代と取付工事費用を合わせ、20万円前後からが一般的な相場価格です。
高ければ、リフォーム代が50万円近くになることもあります。

また、「食洗機を新しいものに交換する」というパターンのリフォームの場合、既存の機器の処分費なども工事費に含まれるので価格は少し高めとなります。

設置する条件によっても価格には幅があるので、「具体的な費用が知りたい」という人は、やはり実際に見積もりをしてもらうのがベストでしょう。

まとめ

総務省の「平成26年全国消費実態調査」によると、食洗機の導入率は二人以上の世帯でおよそ31%です。
約3割の世帯に導入が進んでおり、昔と比べると食洗機を導入する家庭も増えています。

キッチンリフォームと言うと「キッチンを丸ごと入れ替える」というパターンが頭に浮かぶかもしれませんが、食洗機の導入のように家事の効率化に大きく役立つ部分的な工事もあります。

食洗機にはデメリットもあるものの、節水効果の高さや家事の時短に繋がる嬉しいポイントも見逃せません。
導入するときには、メリットはもちろんデメリットも頭にいれて検討してください。

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