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2021.9.27
デザイン性が高い浴室は視覚的にはとても大事なもの。
ただ、浴槽でゆっくりリラックスするためには「給湯器」の存在も欠かせません。
”お湯を造り出す”ために必要なエネルギーの違いによって、「ガス」「電気」「石油」と大きく分けて3種類の給湯器があります。
それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるので、給湯器を選ぶときは比較からはじめましょう。
ガスを熱源とする給湯器で使っている家庭も多いと思います。
ひとくちにガス給湯器と言いますが、いろいろ違いがあるので見ていきましょう。
都市ガスの主成分はメタンで地面のなかに「管」を通しながら、各家庭にガスの状態で運ばれてきます。
一般的にはプロパンガスよりも、ガス代が安めの傾向にあります。
プロパンガスはブタンやプロパンを原料にし、ボンベと言われるガス専用の入れ物で運搬されます。
法律により定められた基準に基づき、お店や家庭の屋外に設置します。
プロパンガスはガス管のないエリアにも運ぶことができ、都市部だけでなく地方でもよく利用されます。
同じ分量でも都市ガスよりも2倍も熱量があるため、火力の強さが特徴。
飲食店などでもよく使われています。
給湯パターンは2種類あります。
使用用途によって使い分けられますが、最近は瞬間式の方が多く売れています。
瞬間式のガス給湯器は、床に置くタイプや壁に組み込むタイプ、壁に掛けるタイプなどあります。
どのタイプも小スペースで設置可能です。
給湯器を設置するときに初期費用はやはり気になりますよね?
ガス給湯器は「給湯器」本体を安くおさえることができるのがメリットと言えるでしょう。
石油給湯器のように自分で燃料を補給する必要がありません。
燃料を入れ忘れたり、使い過ぎたりで起こる「燃料切れ」もないので便利です。
ガスのなかでもプロパンガスは、運搬や管理のため光熱費が高めの傾向にあります。
都市ガスと違い家の外にボンベを設置するプロパンガスは、人の手によって運ばれてきます。
雪が積もったときにはボンベの交換作業をスムーズに行うため、周辺の除雪をしておかなければならず手間がかかります。
電気だけでお湯を温めることができ、安全性から注目度が高いのが電気給湯器です。
電気給湯器のなかでも、お風呂で使うようなお湯を貯めておくタイプは「電気温水器」と言います。
蛇口をひねってもなかなかお湯が出てこない…、お風呂に入るときにそんな状態は快適と言えないでしょう。
貯湯式の電気温水器なら、タンク内の水をあらかじめお湯にします。
タンクにお湯がある限り温かいお湯がすぐに使えるのが特徴です。
火を使わなくて済む点が、多くの人の安心感に繋がっています。
ガスのように「ガス漏れ」の心配もなく、煙が出るわけではないので空気が汚れずクリーン。
石油のニオイが気になるという人には、嬉しいポイントかもしれませんね。
ガス給湯器と比較すると設置するときの初期費用は高めですが、その分寿命が長いのがメリットです。
深夜電力でお湯を作ってタンク内で保温できるため、コストが安くおさえられます。
タンク内の容量が決められているので、使い過ぎれば「お湯切れ」するかもしれません。
お湯が足りなくなるとお湯を沸かす必要性が出てきます。
それが日中ならば深夜電力よりも割高な料金でお湯を温めることになります。
ニオイがしないので室内にも取り付けられるのですが、タンクにお湯を貯めるため広いスペースが必要です。
3種類の給湯器のなかでも、使われている割合が少ない給湯器が石油給湯器です。
と大きく2種類に分けることができます。
このうちパワーがあり、シャワーの水圧も強い直圧式の方が利用されている傾向です。
水道管への圧力もかかるので場合によっては減圧式しか選べない家庭もあるでしょう。
ガスや電気と比較するとパワーが感じられます。
そのため効率的に給湯ができ、寒い地域でも設置がしやすい給湯器です。
地域を選ばず、どんな地域でも導入しやすい給湯器と言えます。
タンク内の灯油量に気を配らなければなりません。
家族構成や使用頻度にで最適なタンク容量が変わりますが、定期的に給油をしなければ燃料切れになります。
タンクの容量が小さければ何度も給油が必要になるでしょう。
配達は料金が上乗せされるので、給油が頻繁になると高くなるかもしれません。
コストを抑えるために自分で購入し、自分で給油することもできます。
ただ、何個もの灯油缶を自分で給油しなければいけないのが手間になります。
灯油の独特なニオイが気になる人には、向いていないかもしれません。
大きなタンクを置くため、危険のない安定した場所が必要です。
周辺にニオイが充満することもあり、隣家の窓近辺などに置かないように気を使わなければなりません。
隣家とトラブルがないように、設置スペースに苦慮するのもデメリットです。
給湯器を選ぶときには、次のような点に気をつけましょう。
熱源の種類にもよりますが、設置場所は屋外や屋内に分けられます。
また、お湯を貯めておくタイプの給湯器は、タンクを置くスペースが必要になります。
1~2人家族と4~5人家族では、お湯の使う量がかなり異なります。
貯水タンクの大きさには様々なサイズがあるので、家族の人数や使う回数などを想定してから購入しましょう。
家族の入浴時間が異なるとき、追い炊き機能があると沸かし直しができるのが魅力です。
浴槽のお湯が足りなくなれば追加したり、温度が低くなれば感知して温めてくれたりなど、自動で行ってくれるフルオートもかなり便利な機能です。
浴室暖房乾燥機は湿気が溜まる浴室内の乾燥もできますし、雨の日に洗濯物を干す場所としても重宝できます。
どんな機能がプラスされるのかも注目して選ぶといいでしょう。
熱源によって「ガス」「電気」「石油」を紹介しました。
どれにもメリットもあればデメリットもあります。
それぞれの住宅の間取りや家族の人数、ライフスタイルも考えながら選んでみてください。