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2018.4.3
リビングなど人の目に触れる機会が多い部屋の床材は、見た目を重視して選ぶ人も多いでしょう。
しかし、料理中に水や汁物をこぼしたり、食器を落したりと、
動きが活発になるキッチンはお手入れのしやすさも考える必要があります。
今回の記事では、
「キッチンで選ばれやすい床材の特徴」
「素材選びで注意したいポイント」
などについて詳しく解説します。
まずはキッチンで採用される床材の特徴、そしてメリットとデメリットについてお話ししていきます。
クッションフロアは、キッチンやトイレなどの床材として人気があります。
塩化ビニールなので水をはじく特徴を持っていて、価格的にもお手頃でキッチンによく採用されています。
水や油が表面に付着しても素材内部に浸透しにくいので水回りの床には適しています。
また、クッションフロアと言われるだけあって、クッション性が高い素材です。
食器を落とす可能性があるキッチンなので、落したときに割れにくい素材は嬉しいですね。
長い時間立ったまま作業しても、足の裏への負担は少ないです。
クッションフロアは、弾力性のあるソフトタッチな素材なので疲れにくいところが喜ばれています。
キッチンとリビングが一体になっているスタイルだと、キッチンだけにクッションフロアを採用すると「フローリング」と「クッションフロア」の境目が気になってしまうでしょう。
リビングとキッチン空間を一体にしてすべてフローリングで統一したい人には不向きの素材です。
また、フローリング調・タイル調デザインのクッションフロアも多く販売されているものの、やはり「ビニール」という質感が気になる人も多いようです。
温かな印象でカントリー調のテラコッタタイル(素焼き)、
モダンで洋風のタイルなどバリエーションが豊かなタイル素材。
オシャレで高級感があり、キッチンのインテリアにこだわりたい人に人気の素材です。
夏場はタイル素材のヒンヤリ感が涼しいのがメリットです。
調理中は火を使うため暑くなりがちなキッチンですが、足元が涼しいと緩和されますよね。
また、タイルなので耐久性が高いのも魅力です。
食器を落すと食器自体は割れやすいのですが、タイルには傷がつきにくいです。
年数が経過しても素材の変質があまりなく、高い耐久性をキープしてくれる床材です。
水をこぼしてもお手入れがしやすいタイルですが、目地に汚れがつきやすいのがデメリットです。
どんなデザインや色を選ぶかで汚れの目立ち方も変わってきます。
爽やかで明るい白いタイルを選ぶのはオシャレで素敵な空間になるメリットもあります。
しかし、お手入れ頻度が低いといつの間にかカビや汚れでどんよりした空間になることも…。
色選びには注意すべき素材と言えるでしょう。
また、他の素材と比較すると「硬い」素材です。
ガラスや陶器の食器を落せば、割れてしまうのでじゅうぶん注意してくださいね。
場合によっては、タイル自体にも傷がつくことを理解しておきましょう。
フローリングには、
があります。
一般的な住宅で採用されているフローリングの多くは、複合フローリングと呼ばれているものです。
最近では、防汚加工や耐水性がほどこされた複合フローリングがキッチンで人気です。
水や油といったキッチン周りに多い汚れに対応した素材のバリエーションも増えてきました。
単層タイプの無垢材のフローリングなら「木」が持つ、温かみのある質感が足元から伝わるでしょう。
汚れに強い加工がされていても、吸水性のあるフローリングは表面から汚れが浸透します。
手間でも汚れのたびにこまめにお手入れするようにしてください。
小さな汚れを放置していると水分が染みこむことでシミ汚れのもとになってしまいます。
汚れがあまり目立たなくても毎日のようにお手入れをしないと、素材がどんどん劣化した印象に。
また、食器を落すと傷がつきやすいので注意しなければいけません。
ワインの蓋でおなじみのコルク。
弾力性があり滑りにくいので安全性が高い自然素材です。
表面に特殊加工がされたコルクのタイルなら、水が染みにくく掃除がしやすいのでキッチンにも向いています。
弾力のあるコルク素材の床は、ソフトな質感なので作業時間が長くても足への負担が少ないのが特徴。
滑りにくいので、忙しい時間帯でも動きやすく落ち着いて作業ができます。
また、素材内部に空気が含まれているので、フローリングやタイルと比較すると保温性に優れている素材です。
寒い冬でもヒンヤリ感があまりないのが魅力的ですね。
その他、衝撃を吸収する素材なので、ものを落したときの破損のリスクも低くなっています。
コルクは紫外線が原因で色が変わる特徴があります。
新しいときには綺麗な茶色のコルクでも年数が経過すると黄色っぽい色に変色してしまいます。
変色で見た目に変化があっても「耐水性」「弾力性」は変わらないので安心してください。
また、コルクにはデザインのバリエーションが少ないのがデメリットと言えるかもしれません。
高級感やお洒落感はあまりないのでインテリアにこだわる人には不満かもしれませんね。
コルクを選ぶデメリットの多くは見た目の問題といえます。
リビングなどの「くつろぎの空間」と違い、キッチンは作業をする場所です。
動きやすく快適性があるか、汚れたときにお手入れがしやすいかなど、見た目以外にも注意しながら床材を選ぶことが大事です。
キッチンは、水や油がはねたり、食材をこぼしたりと日々汚れるところ。
住まいのなか全体で見ても、最も汚れがつきやすい床と言えるでしょう。
「汚れたら拭けばいい」という単純なものではありません。
汚れが原因となり素材の変質が起こることもあるので注意しなければなりません。
クッションフロアやタイルは水分に強く水拭きもできる素材ですが、フローリングは染みこむ前に早めに拭き取る注意が必要です。
料理をしている間、そして食器の後片付けの間とキッチンで作業をする時間は結構長いもの。
などなど、料理中の動きはたくさん。
食器や調理器具を持ったまま転ぶとケガのリスクもあるので、
「足元に負担がかからないか?」「滑りにくい素材か?」という快適性にもこだわることも大切です。
クッションフロアやコルク素材は、クッション性が高く、歩いたときに疲れない特徴があります。
キッチンだけが独立しているスタイルなら、その空間だけに合った床材を選ぶことができます。
しかし、リビングとキッチンが一体の空間に広がっているオープンキッチンの場合、
素材を統一したいと考える人も多いので素材選びはかなり悩むかと思います。
ただ、今では素材ごとに商品のバリエーションが豊富になっています。
例えば、クッションフロアをキッチンに採用するなら「リビングのフローリングのデザインや色合いに似たものを選ぶ」と意識すれば、それほど不自然さも感じないでしょう。
機能性だけでなく、全体のインテリアの雰囲気もコーディネートしながら床材選びを検討していきましょう。
キッチンの床は、毎日のように汚れがつきやすい場所です。
インテリア性を重視して選ぶと「お手入れがしにくい」と機能面で不満になることも。
床材の種類はいろいろありますが、メリットとデメリットが存在するので事前によく考えましょう。
など、各家庭の作業スタイルやキッチンの場所によっても素材選びで重視するポイントが変わるかと思います。
素材ごとの特徴をよく理解して、予算やインテリアのバランスも考えて床材選びをしてみてくださいね。