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2017.11.16
給湯器の中でももっとも設置数が多いと言われているガス給湯器。
一口にガス給湯器といっても実はさまざまな種類があるのをご存じでしょうか。
リフォームで給湯器本体を新しく替えたり、浴室リフォームに合わせて給湯器も交換したりする際の参考として、ガス給湯器にはどんな種類があるのかについてご紹介します。
ガス給湯器とは、プロパンガスや天然ガスなどのガスを熱源としてお湯を沸かすタイプの給湯器です。
本体はおおむねコンパクトなので住宅の外の狭い通路などでも設置しやすいこと、電気温水器やエコキュートと比べると本体価格が安価でリフォームしやすいことから安定した人気があります。
単純にお湯を出す給湯機能に言ってみればオプションのような機能がついているタイプがあります。
主に浴槽へのお湯はりに関する機能です。
浴槽へのお湯はりにおいて、事前に設定した温度と量に合わせてお湯をはります。
お湯をはり終わった後、定期的にセンサーでお湯の温度と量をチェックし、
といった動きもすべて自動で行います。
浴槽へのお湯はりにおいて、事前に設定した温度でお湯をはります。
お湯をはり終わった後、定期的にセンサーでお湯の温度をチェックし、
を自動で行います。保温時間の設定はリモコンで簡単に変更できます。
フルオートから自動足し湯機能・配管の自動洗浄がなくなったと考えると分かりやすいでしょう。
ガス給湯器を選ぶ際に、ついている機能以外に迷うポイントのひとつは号数ですね。
号数とは、水温+25℃のお湯を1分間に出せる量をさしています。
つまり16リットル出せる機種は16号、24リットル出せる機種は24号というわけです
号数が大きいほど一度に出せるお湯の量が多いわけですから、家族が多くて一度にたくさんのお湯を使うシーンが多い場合は号数が大きい機種を選ぶのが基本です。
次に号数による使い方の目安を挙げてみましたのでご参考ください。
10号はお湯の使用量が少ないシーン、たとえば屋外やガレージなどでスポット的に使用する場合に選びます。
16号は1~2人家族でキッチンでの調理や洗い物、お風呂でのシャワーや浴槽へのお湯はりをそれぞれ独立して行う、もしくは2つ同時に使用する程度であれば大丈夫でしょう。
3~4人家族で、キッチンで調理や洗い物をしながらシャワーを使ったりお湯はりをするといった場合でもカバーできる能力があります。
4人以上の家族で、キッチン・洗面室・浴室で同時に給湯やシャワーを使ってもストレスなくお湯が出る能力があります。
床暖房を入れたままシャワーを使うといったことも問題ありません。
号数を決めるうえで注意したいのは、単純に家族の人数だけで決めないこと。
使用方法によってはお湯が足りなくなるという危険性があるということです。
たとえば普段は2人家族だが週末になると子どもや孫が遊びにくるといった場合、キッチンや洗面室でお湯を使う量は普段よりも増えます。
宿泊する回数が多ければお風呂で使うお湯の量も増えるでしょう。
来客が多い場合は日常の使い方プラスαの容量がカバーできる号数を選んでおく方がいいですね。
お湯をどのように使うのかシミュレーションして、その結果に合わせて号数を決めていきましょう。
ガス給湯器の種類は暖房機能があるかないかで大きく2種類に分けられます。
そしてそれぞれの種類の中で機能によって細分化されています。
暖房機能というのは居室の空気や洗濯物などを温める機能のことをさします。
具体的な住宅設備機器でいうと床暖房や浴室暖房換気乾燥機ですね。
キッチンや浴室、洗面室などへの給湯機能に加えて床暖房や浴室暖房換気乾燥機などの暖房機能がある住宅設備機器を動かす容量があるタイプの給湯器です。
16号~24号まで家族構成や給湯使用量によって号数を選ぶことができます。
※小さいサイズもありますが、24号が主流です。
このタイプに浴槽へのお湯はりや追い炊き機能が加わったタイプもあります。
ポンプでお湯を循環させるための配管工事が必要です。
床暖房などの暖房機器に温水を供給して暖房機能を働かせるタイプです。
現在使用している給湯器はそのままで床暖房だけを追加するといった場合に選ぶことが多いでしょう。
給湯機能だけがついているタイプです。
キッチンや浴室、洗面室などへ給湯する機能をもった給湯器です。
どちらも16号~24号まで家族構成や給湯使用量によって号数を選ぶことができます。
暖房機能があるタイプと同じく、浴槽へのお湯はりや追い炊き機能が加わったタイプもあります。
浴槽へのお湯はりをする際にポンプで循環させるタイプは、浴室から離れた場所に給湯器本体を設置することができるため、設置場所を選びません。
給湯器と浴槽とを2つの穴で直結させるタイプは距離が近い場所に設置することが条件のため、基本的に浴室に面した外壁部分に設置することになります。
浴槽にはった水を沸かすタイプで、追い炊き機能が付いたタイプもあります。
8~16号と容量は小さめで、浴槽の横に設置するものと屋外に設置するものとがあります。
地球温暖化防止などの関係でエコに関する意識が高まっています。
その流れで給湯器も環境に配慮したタイプが出てきました。
そのひとつが省エネルギータイプと言われるエコジョーズです。
これまでのガス給湯器はガスを熱源として配管内の水をあたためつつ、その際に使った熱は排気筒から出すというシステムでお湯をつくります。
対してエコジョーズは、これまでのガス給湯器ではこの排気されている熱を回収して給湯熱効率を高めます。
つまり、より効率的にお湯をつくれるシステムになっています。
これまでのガス給湯器の熱効率は約80%が限界でした。
それがエコジョーズの登場によって95%近くまで高めることができているのです。
同じ量のお湯をつくるとしても使用するガスの量が減るということはガス代が安くなるというわけです。
また廃棄していた熱を再利用することでCO2の排出量も削減することができるようになりました。
ガス代の節約だけでなく環境にやさしいという点もうれしいですね。
エコジョーズはこれまでのガス給湯器と比べると本体価格は高めです。
また、通常の工事に追加してドレン配管工事も必要ですから設置時のコストは上がります。
しかしランニングコストが10%近く抑えられるので、長い目で見れば節約になるガス給湯器です。
しかもエコジョーズは省エネルギー製品という位置づけのため、補助金が出る自治体もあります。
ガス給湯器を選ぶ際にエコジョーズも対象とするのであれば、施工会社もしくはお住まいの自治体に条件などを確認しておくといいでしょう。
さらにエコジョーズには「家庭用高効率給湯器契約」という特別な料金プランを選ぶこともできます。
数%ですが使用料金が割引になりますから、契約予定のガス会社の料金プランを調べてみてください。
機能や号数、システムの違いでさまざまなタイプがあるガス給湯器。
ガス給湯器メーカーのホームページやカタログを見て自分で選ぶのはなかなか難しいと思います。
ムダがなく快適なタイプを選ぶために、施工会社に相談したりメーカーのシミュレーションシステムを使って比較検討してみてくださいね。